あれから8年です

2019年3月10日

 岩手山に面した私の家の周りの景色があの時とそっくりになってきました。春になり、畑に残っている雪の様子が、あの時とまるで同じなのです。あれから8年もたったなんて、信じられないような気もしますが、ふるさとがすっかり変わってしまった方達にとっては、どうなのでしょうか。それに、あの時、あんなに小さかった子供達は、もう小学校を卒業する頃になったのではないでしょうか。そして、岩手県に住んでいても、直接の被災地ではない人が多い私たちのプロジェクトのメンバーの中にも、この頃になって旅立っていった仲間たちがいます。そして、その仲間を送る日に、そっと黒いもち米のおこわを届けてくれた人もいます。
 私自身は、あの震災の前の年、つまり2010年の5月に東京から岩手県に引っ越してきました。そして、なんとも不思議なことに、自分が長年かかわってきた、絵本についてのありったけの想いを注ぎ込み、伝えるプロジェクトに出会うことになりました。そしてたくさんの友達にも会うことになりました。あの震災がなければ、この仲間たちに会うこともなかったと思うと、不思議としか言いようがありません。そして、今だから言えるのですが、一番最初に、手を差し伸べてくれた友達がまるで、震災によるショック死のように震災から1ヶ月もしないうちに旅立ってしまいました。彼女は、阪神淡路大震災を経験していました。そういう人が日本中にたくさんさんいたのではないかと思います。
 あの頃、私は、これは世の終りだろうか、とさえ思いました。でも、私は前から希望を告げる言葉を集めるのが好きでした。それは今でもそうです。だからこそ、絵本に関わってきたのですし、それを紹介することが好きだったのです。それは今だからやっとわかるようになったことです。それに、岩手に引っ越してくるときに、もう皇后美智子さまにお目にかかることもないかもしれないと思っていたのですが、震災とボランティアの活動をご報告したりすることを通じて、かえって頻繁にご連絡させていただき、ご自分がお持ちの絵本の原画をお貸しくださって、ボランティアがホッとすることができるようにと絵本の原画展をさせていただいたりしました。平成が終わろうとする今、このことは特に忘れられません。それに、ある友人が、「神様が私と一緒に北の海で働いてくれ、とおっしゃったのね」、と言ってくれました。涙が溢れました。
 私たちは、最初から活動を10年と決めておりましたので、あと、本当に少しになりました。それぞれが自分にできることを心を込めてしていきたいと思います。あの時、何もしないではいられなかった私たちが、まるで自然発生的にボランティア活動を始めたのも、不思議なことです。「他人の困難に無関心であることが、魂の平安であってはならない」という言葉を最近知りました。そういうことを考えると、私たちのボランティア活動を受け入れてくださった、被災地の方達に心から感謝したいと思います。一緒に楽しませていただき、元気をもらってきたのは私たちの方だったかもしれないと思います。それぞれが自分に残された時間を大切にして、悔いのないように生きていきたいと思います。

3.11絵本プロジェクトいわて代表 末盛千枝子

第3回「エルトゥールル号からの恩返し 日本復興の光大賞17」特別賞を受賞しました。

2017年2月27日(月)、東京・元赤坂の明治記念館にて第3回「エルトゥールル号からの恩返し 日本復興の光大賞17」表彰式が開催され、特別賞を受賞しました。5年間の活動が評価され今後の活動の励みになりました。ご支援くださっているすべての皆さまに感謝申し上げます。
表彰式の様子はNPO法人日本トルコ文化交流会のホームページに動画が公開されていますので、どうぞご覧ください。


2017年3月11日

日本トルコ文化交流会ホームページ
http://www.nittokai.org/

更新履歴


2019.10.11:活動報告
10月7日の活動を報告しました。


2019.10.5:ブログ
出張絵本サロン 2019.9.29


2019.9.27:ブログ
出張絵本サロン 2019.9.23


2019.9.26:ブログ
もみじが丘幼稚園お誕生会


2019.9.2:活動報告
9月2日の活動を報告しました。


2019.8.29:ブログ
たけこま放課後クラブに絵本を寄贈しました。


2019.8.26:活動報告
8月26日の活動を報告しました。


2019.8.9:活動報告
8月5日の活動を報告しました。

(2019/9/29 現在)
開梱済み件数:5,843件 232,696冊
配布済みの絵本:353か所 120,950冊
活動支援金の合計:31,685,032円

※活動支援金はみなさまからお寄せいただいた寄付金と 助成金などの交付金額を合算し、掲載させていただいております。

「一冊の本をあなたに
3.11絵本プロジェクトいわての物語」

一冊の本をあなたに

被災地の子どもたちに絵本を━━1通のメールから始まった呼びかけは全国に広がり、あっという間に23万冊もの絵本が届いたのです!その活動の全てを語る、絵本に希望を託した人たちの物語。ぜひお読み下さい。歌代幸子著・表紙挿絵舟越桂・現代企画室発行・1,944円

絵本サロン

絵本があって、ほっとできる場所、それを「絵本サロン」と名付け、盛岡のボランティアのアイデアで、いろいろな企画を考え、絵本サロンを運営してみて、被災地にお住まいの絵本好きな方々にノウハウを伝えていこうという『試して伝える』プロジェクトです。

詳しくはこちら
えほんカーを被災地へ!

えほんカーは目標の6台を完成することができ、現在までに5台を寄贈させていただきました。絵本による被災地支援は今後も継続して行っていきます。

詳細はこちら

Facebook も宜しくお願いします

QR
twitter