あの日から一年が経ち、、、、、、。

 明日はあの日から一周年といういま、この文章を書いています。どれだけの人が、5分でいいから時計をあの震災の前に戻すことが出来たらと思ったことでしょうか。そうすれば、あの人も生きていたし、この人もいたし、家も、仕事もあったのですから。でも時間は止まらず、残った人はみんな、この一年間をどうにか生きてきたのだと、今さらのように思います。

 まるで初めて見るような一年前の映像を見ながら、当然のことですが、いくら岩手にいると言っても、内陸にいる私には、想像もつかないことが起きていたのだと、あらためて思っています。みんなどんなに怖かっただろうか、どんなに悲しかっただろうか、いまもどんなに悲しいだろうか。当事者でなければ決して解らないことだらけです。でも、私たちは、この地に住むものとして、なんとか、その思いを少しでも共有したいと願うものです。絵本というものが、もともと悲しむ子どものそばに立っていてくれるものだと思うからです。私たちは、なんとかして、信じられないような悲しみを経験してしまった小さな友人たちのもとに、絵本を届け続けたい、絵本を通して少しでも役に立ちたいと願うのです。絵本は、子どもにも大人にも希望をもたらすものだと思うからです。そして、すこしづつでも悲しみを和らげてくれるものだと信じるからです。

 えほんカーも6台になり、5台はすでに沿岸を走っています。そして、それぞれの地で、新しく、小さな文庫を開こうとしている人たちがいます。そういうところに、子どもたちが集まって、ほっとする時間が持てたらどんなにいいかと思います。私たちは、そういう人たちが必要とする時に、いつでも役に立てる存在でいたいと思っています。

 絵本は、おかげさまでじゅうぶん集まり、すでにていねいに仕分けして、いつでも、どんな希望にも添えるようになっています。これからは絵本を届ける人たちの集まるサテライトのような場所を盛岡に作り、その情報を各地に届けたいと思っています。そのためにはなんといっても資金が必要です。みなさま、どうかこれからも私たちを見守り、援助を続けて下さい。よろしくお願いいたします。

 そして、近いうちにこの「3.11 絵本プロジェクトいわて」の記録集を作りたいと思っています。そうすれば、絵本を届けて下さった方達、資金を援助して下さった方たち、ボランティアとして関わって下さった方達、そして、本を受け取った方たち、その全ての方たちと、この日々の思いを共有出来るのではないかと思います。

 

末盛千枝子

(2012/5/9 現在)
開梱済み件数:5,823件 231,992冊
配布済みの絵本:234か所 94,750冊
活動支援金の合計:21,037,750円

※活動支援金はみなさまからお寄せいただいた寄付金と 助成金などの交付金額を合算し、掲載させていただいております。

えほんカーを被災地へ!

えほんカーは目標の6台を完成することができ、現在までに5台を寄贈させていただきました。絵本による被災地支援は今後も継続して行っていきます。

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